民主主義の崩壊②

親の世代は中流にいると思われたのにどうも自分達は下層階級にこぼれたという人がたくさん生まれた。こういう人の怒りは欧米では移民とかイスラム教徒に向かうけど、日本でははっきり見えていない。それでちょっと不愉快な芸能人とか舛添なぞをマスコミが毎月供給している。それで本質的な問題(労働分配率、自分達の価値、アベノミクス)から目をそらせて不寛容な社会をつくっている。じつは欧米も日本もそういう人達の根本的な不満は自分達が下り坂にいるのに、上手く立ち回って楽しくしている人に対する嫉妬として表現されている。嫉妬には解決策はないよ。

こういう社会で選挙をやれば何が自分達に幸せを与えるかというより、潜在的に嫉妬している相手が不幸になる方に票をいれる。今頃、イギリスの離脱派の人はザマアミロとビールを飲んでいるだろう。それで多分彼らが幸せになる事ない。むしろ離脱のマイナスを結局1番受けてしまうでしょう。不幸は弱いところに最終的に集まるのです!

こういう国民投票をやれば先進国では今後も必ず望まない結果が出ると思います。日本では9条改正も民主と共産が反対しているからという理由だけで通過する危険があるように思えてきた。民主主義は本来自分達にとって何が幸せを呼ぶかという事で選挙をするものだけどね。それを嫉妬の代償行為にしてしまってはろくな結果は産まないのは当然。

それを改めるには資本主義の欲望に忠実に勝利者の1人勝ちというところにメスを入れないとだめだと思う。そこにメスが入るともう資本主義とか自由主義とかが成り立たない気もする。

21世紀の課題でしょう。上手く解決策を見つけないと戦争になるような気がするんだけど。

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