連れ合いから水戸の天狗党の話がよくわかると言って勧められた。
もともと藩として大日本史を編纂して当時としては日本国というイメージを持っていた教育にも熱心な所であったはず。その上尊王攘夷という考え方で藩内も統一されていたという。それが誰一人明治政府登用されていない。当時中心人物の孫が一時水戸で力を持ったらしいけど、結局彼は追い払われて伊香保温泉の風呂番で終わったという。
それというのも、天狗党と諸生党の権力争いが激化して殲滅戦になってしまい教育を受けていた人がほぼ全員死んでしまったという事である。原理主義的な生真面目さが小異を捨てて大同につくとはならなかった訳。そのもっと奥にあるのは貧さだと書かれている。小さな嫉妬、中産階級からの転落、追い抜かされた憤激。そして知恵のない藩主。こう言ったものが感情の坩堝となってしまったんだろう。合掌。
どうも最近の東京にも感じる所がある。妙に不機嫌で人の弱みを見つけると大騒ぎするような感じ。不寛容が広がってきているような気がする。
日々の暮らしが年々厳しくなっていき、将来にわたって希望が持てないそんな層が増えている。そして総理はあべちゃん。なんだか似ていません?