まあナチのホロコーストが300万人とか現在イスラエルのガザに対して半年で3万人を超えているのに比べればそんなにすごくはないかな。
この本は当時の裁判記録から書かれているのでなかなか面白い。
①魔女で裁かれるのはほぼ老婆。その老婆ある事ない事自白して一家全員魔女という事で処刑されたというのもある。拷問にかけるとほぼ全員が魔女である事を認め、ついでに嫁をあいつもと告発する。
②1600年代の検事とか裁判官は本気で魔女は空を飛び、ネズミに化て牝牛の乳をかじると信じていた。調べる側が魔女に襲われるのを結構心配しているのが調書に出てくる。
③当時の権力者が民衆の不満解消の為魔女裁判を利用したみたいである。ペストの時はあまりにも沢山死ぬので魔女狩りはしていない。ちょっとした寒冷気候で葡萄畑が全滅なんていうときにそれが魔女のせいだという事で不満の捌け口に利用していた。
今でも用心しないと雰囲気でとんでもない決定をしてしまう権力者がいそうである。利口だと言われてるいるイスラエルでとんでもない事が今行われている。
人は時々誰かをマウントする為にだけ不必要なエネルギーを使う事がある。それが一種の向上心であるうちはプラスだけど、それで終わらない事も多いね。